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世界三大最悪外交1 ~アヘン戦争~

こんにちは、崚斗です。

僕が世界史が大好きだからという理由だけで世界史についてつらつら書いてるだけのブログ2記事目です。

さて、今日から「世界三大最悪外交」ということで3つの外交を紹介したいと思います。

具体的には

1.アヘン戦争 ←今日これ

2.ローラット法

3.三枚舌外交

を紹介したいと思います。ちなみに、どれもイギリスですwww

下に行けば行くほどひどい外交で、世界史を学ぶとイギリスが嫌いになるとささやかれているのは、これらのせいでしょう。

では、どんな外交をしていたのかさっそく見ていきましょう。

 

1.そうだ、アヘンを売ろう

1800年代初頭のイギリスは清(当時の中国)との貿易に苦労していました。

というのも、イギリスは茶などの商品を大量に輸入していましたが、イギリスは特に珍しいものを持っておらず、何も輸出できない。このままだとイギリスのお金が清に吸収されてしまう。貿易赤字がどんどん膨らむ。イギリスは考えに考え、思いつきました。

 

そうだ、アヘンを売ろう

 

なにせ麻薬です。それはそれは高価に売れます。インド(当時はイギリス植民地)で大量にアヘンを栽培しそれを売る権利をイギリスは持っていたので、これを活用しないわけがありません。イギリスはせっせとアヘンを栽培しましたとさ。

 

2.もう密輸入はやめてくれ…(切実)

考えてみてください。麻薬のアヘンです。こんなものを真正面から貿易することは清が許しません。そこで、イギリスはアヘンの密輸入を行います。

するとどうでしょう。中毒性のあるアヘンです。これが売れること売れること。嬉しくなったイギリスはどんどんアヘンを作りどんどん密輸します。

 

待て

 

逆に考えてみよう。中国の経済は大丈夫なのか?

 

勿論崩壊しました( ´艸`)

 

さらには、麻薬ですから衛生的にも最悪ですし、中毒者は増えるばかりでした。

 

そこで、当時の皇帝である道光帝林則徐にアヘンの密輸をやめさせるようイギリスに伝えるよう頼みました。

ちなみに林則徐はこのおっさんです。

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全然イケメンじゃないですね。

 

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こちらは道光帝。おじさんですね。

 

まあ、このイケメンじゃないおっさんがイギリスにアヘンの密輸をやめるようにお願いをしました。

さて、イギリスはどう対応したのでしょうか。

 

3.海の中のアヘンとアヘン戦争

皆さん、イギリスがこれでアヘンの密輸をやめると思いますか?

イギリスはアヘンの密輸をやめたら大赤字になってしまいます。アヘンの密輸などやめられるはずもなく、林則徐の頼みを無視してアヘンの密輸を続けます。

イギリスが莫大な富を得る一方、中国は社会的にも経済的にも敗退していきました。

そして、ついにことは起こるのです!

 

林則徐がアヘン1400トンを海に投げ捨てる事件!!!

 

1400トンです。大人の人間20000人分です(よくわからない)。さすがの林則徐も激おこぷんぷん丸でしたね。

そりゃ、麻薬を密輸されてやめてくれといったのにやめてくれないなら、怒っても当然です。

しかし、これに逆切れしたのがイギリス。

 

俺らの商品を海に捨てただと!!!

 

いやいや、論理が無茶苦茶すぎるだろ…。やめてくれと言ってたことをやってるのだから…。

 

しかし、これだけでは終わらない。なんと、イギリス商人が仕返しなのか怒りのあまりなのか中国人を殺してしまいます。

 

これに激怒した清はイギリスへ食料を輸出するのをやめるのです。

 

すると、またイギリスが逆切れ。

 

食い物がねえじゃねえか、奪ってやる!!!

 

一体どれだけ自己中のなでしょうか。呆れます。

こうして、イギリスが清に大砲を打ち戦争が始まるのです。

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こちらが、アヘン戦争の絵です。まあ、清はあっさり負けました。

 

イギリスの貿易赤字解消のためにこんなひどい目に遭わされた清はこの後どんどん衰退しいき、アヘン戦争(1840~1842)の後70年ほどで滅亡してしまいます。

 

さて、シリーズもの世界三大最悪外交1~アヘン戦争~はいかがでしたか?

アヘン戦争は日本にも影響を与え、西洋の強さを知った日本は天保の改革薪水給与令を出します。

このイギリスの悪行を次回も紹介していきたいと思いますwww

 

(本稿では世界史受験のおいて押さえておきたい用語に下線を引いています。)